2008年11月9日日曜日

高級? ユニーク? "漫画喫茶"を超える漫画喫茶ってなんだっ!?2

女性にうれしい アプレシオ銀座店

銀座7丁目の交差点に建つモンブランGINZAビルの5階、エレベーターの扉が開くと、清潔感漂う受付エリアが現れます。その横には明るいスペースがあり、喫茶店の一角のような印象。さほど広くはないものの、一面ガラス張りで開放感にあふれています。よくよく考えれば、ふつうの漫画喫茶って窓がないイメージが……。

「女性がひとりでも利用できる上質な新感覚ブランドとして、『アプレシオ』の新宿店がオープンしたのは5年前。銀座店は2年前にオープンしました」

それまでの漫画喫茶とは差別化を図り、女性向けの高級感のある店舗を目指したと、経営戦略室の松尾室長は話します。確かにシロウト目に見ても、漫画喫茶は飽和状態。何を「売り」にするのかが、これからは重要のようです。

アプレシオは会員制で年会費は300円。銀座店の場合、基本料金が15分で200円のほか、2時間パック(1,400円)、3時間パック(2,000円)、5時間パック(3,000円)などなどの設定となっています。都内には現在、14店舗ありますが、銀座店の大きな特徴は、利用客の55%が20~30代女性ということ。

「平日の昼間に1時間から1時間半ほど休憩されるお客様が多いというのも、当店ならではでしょうね。終電後に利用される女性の方も少なくありません」

建物の4階は女性専用のフロアとなっていて、炭盤浴(たんばんよく)エリアも。(ちなみに、「岩」盤浴ではなく、「炭」盤浴。炭の遠赤外線効果でからだの芯からぽかぽか温まるそうです)なるほど、それなら女性ひとりでも安心して休めるというわけですね。

男性利用客も場所柄、30~40代のサラリーマンが多いとのこと。そのためビジネス誌、そして女性誌を多く取り揃えていて、漫画の需要は案外少ないのだとか。もちろん、そうは言っても、コミックライブラリーは充実しています。コミックの検索システムもあり、読みたい漫画の場所はすぐにわかります。

料理のメニューもレストランに負けていません。スナック、おにぎりから、パスタ、カレーなどまで揃い、それらは店で調理をしています。人気なのはランチパック(11時30分~15時)。パスタ、カレーなどが800円、数量限定の豚丼が1,000円などと、お手頃価格で本格料理がゆっくりと楽しめます。ランチ目当ての利用者が多いというのも納得です。なお、メニューは変更されることがありますので、詳しいことはご確認を。

「今後は、より女性に特化したサービスを考えたい」と松尾室長。女性にはうれしい限りですが、男性にも利用価値が大きいのは変わりないでしょう。炭盤浴も体験してみたいなぁ、と思いましたが……。

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